富裕層ラウンジ、都内２カ所新設 みずほ信託銀

　みずほ信託銀行は６月に東京都内に、富裕層向け相談専用室「トラストラウンジ」を２カ所新設する。都内の同ラウンジはこれで４カ所となり、今後３年以内に１０カ所程度まで増やす方針だ。グループのみずほ銀行から紹介された顧客の相談場所としても活用しており、信託と銀行の連携強化に一役買っている。

　新設するトラストラウンジは、文京区と台東区の２カ所。投資額はそれぞれ約５０００万円。同ラウンジは、通常の店舗と違ってカウンターや現金自動預払機（ＡＴＭ）がなく、預金や引き出しができない。行員も５人程度しかおらず、財産運用セミナーを開いたり、個人の資産運用などの相談にきめ細かく対応する。みずほ銀の顧客で遺言信託や不動産関連などのニーズがある場合、紹介してもらいこのランウジで話を聞く。

　みずほ銀も遺言信託などを通じて顧客の資産情報を共有でき、次の営業につなげられるメリットがある。グループ全体では優良顧客を長期的に囲い込め、収益につなげられる。

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