2011年4月5日火曜日

[GDC06#4]「ワンダと巨像」が五冠を獲得! 潤?第6回

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今回,5部門を獲得するなどアメリカでの人気の高さがうかがえた「Shadow of the Colossus」の上田文人氏(左)ら
 毎年恒例の第6回デベロッパ rmt レッドストーン
ーズチョイス?アワード
の式典が,GDCの会場であるSan Jose Convention Centerの向かいにあるCivic Auditoriumで,アメリカ時間の3月22日夜に開催された。
 デベロッパーズチョイス?アワードとは,その名のとおりゲーム開発者達が投票によって選ぶゲーム賞。スポンサーなどの影響が少ない,まさにゲーム開発者が仲間の功績を称えるという趣向になってい
る。それだけに,受賞した開発者達の喜びもひとしおなのである。

 さて,今年のデベロッパーズチョイス?アワードでは,2月にラスベガスで行われたD.I.C.E.サミットと同じく,Sony Computer Entertainment Americaの「Shadow of the Colossus」(邦題: ワンダと巨像)と「God of War」(邦題: ゴッド?オブ?ウォー),そしてHarmonix Music Systemsの「Guitar Hero
」という三つのプレイステーション2ソフトに人気が集中していた。特別賞を除いた10部門のうち,実にShadow of the ColossusとGod of Warが6部門,Guitar Heroが4部門にノミネートされていたのである。
 ほかにも,Nintendo DS用ソフト「Nintendogs」が3部門,「Animal Crossing: Wild World」(邦題: おいでよどうぶつの森)が2部門,そしてXbox360用ソフトである「
Project Gotham Racing3」が3部門受賞するなど,今回入賞した作品は,コンシューマ機用ソフトが圧倒的に強かった。
 PCタイトルに目を向けると,Writing部門に「Freedom Force vs. The Third Reich」と「Indigo Prophecy」がノミネートされていたので,それなりに公平に選択されているように思えた。ほかにも,Audio部門で「Call of Duty 2」,さらにはBest Game部門で
「The Movies」の名が挙げられていたが,どれも受賞するには至らなかった。
 このアワードが,FPSやストラテジーといったジャンル別になっていれば,PCタイトルの入賞作品が増えていたかもしれない。2005年は「Half-Life 2」が4部門を受賞していただけに,PCゲーマーには少しさびしい結果となってしまった。
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●Best Game of 2005

valign=bottom class="icaption">授賞式のフィナーレを飾ったBest Game賞受賞時には,
プロデューサーの海道賢仁氏率いる「Shadow of the Colossus」チームのメンバーが壇上に並んだ
 結果から言うと,Shadow of the ColossusがBest
Game of 2005をはじめ,5部門を受賞して今年の話題をかっさらった形となった。本作のプロデューサーである海道賢仁氏や,ディレクターの上田文人氏を含めて10人以上で来ていた開発チームのメンバー達は,入れ替わり立ち代わり壇上に上がり,喜びを爆発させていたのが印象的だ。会場内での拍手や歓声も大きく,その人気の高さがうかがえた。
 とくに,新
しい試みを行ったゲームに与えられるInnovation賞に本作が選ばれていたことからも,開発者達の間から「新しいタイプのソフト」として認識されていたのが分かる。ザコキャラなしで,武器からサウンドまでに浸透したミニマリズム,「ICO」から続く世界観のグラフィカルな統一性,パズル要素など,ゲームとして煮詰められたアイデアに,開発者達は“痛いところ”を突
かれたようなものなのだろうか。「一度でいいからあんなゲームを作ってみたい」という願望のようなものが,欧米の開発者達からヒシヒシと伝わってくるようだった。そこを素直に評価しているところも,アメリカ的な良さなのである。

●Marverick賞
 新境地を開いた現世代の開発者に贈られるMarverick賞は,Guitar Heroの
Harmonix Music Systemsを設立したMike Dornbrook(マイク?ドンブルック),Eran Egozy(イーラン?エゴジー),Greg LoPiccolo(グレッグ?ロピッコロ),Alex Rigopulos(アレックス?リゴプロス)の各氏に与えられ,紹介人を務めた七音社の松浦氏から祝福を受けた。
 同社は,10年前にマサチューセッツに設立されてマウスやジョイスティックを楽器に見立てたPC用
ソフト「The Axe」を開発した後は,「Frequency」そして「Amplitude」と一貫してプレイステーション2用の音楽ゲームを作り続けてきた会社だ。今回のGuitar Heroは「EyeToy」に触発されて制作されたものと言われ,ギター型の入力デバイスを使ってのパーティがアメリカで大人気となっている。




アメリカで大きな人気を得たGuitar Heroを開発したHarmonixの面々
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●First Penguin賞
 “First Penguin”という奇妙な名前の賞は,未知の世界に進みゲーム業界の可能性を広げた人物に与えられる賞だ。サメが待っているかもしれない海に飛び込み,餌があるかを確認する勇気あるペンギン。そんなイメージになぞられている。
 今年のFirst
Penguin賞を受賞したのは,Will Crowther(ウィル?クロウサー)とDon Woods(ドン?ウッズ)の両氏である。この二人は,スタンドフォード大学に在籍した友人同士で,クロウサー氏が閃き,それをウッズ氏がフォートラン言語でプログラミングすることで,幻のゲームと言われている「Adventure」の開発に成功した。これは1976年に登場し,のちにアドベンチャーやロ
ールプレイングと呼ばれるジャンルへと発展していった作品だ。

●Community Contribution賞
 ゲーム業界への貢献度の高さをたたえるCommunity Contribution賞を受賞したのは,Chris Hecker(クリス?ヘッカー)氏。彼は古くからIGDA(International Game Developer Association)のメンバーであり,デザインや技術的な問題点を常に提
唱してきたプログラマーだ。GDCでも人気セッションの一つ「Experimental Gameplay Workshop」で実験的なゲーム制作を推し進めてきた人物。ほかにもSIGGRAPHで講演したり,雑誌に投稿したりと発言力が高い。
 ヘッカー氏は,8年ほど在野で活動を続けていたが,最近はMaxis(Electronic Arts)の最新作「Spore」の開発に関わっており,プレイヤーのクリエイティ
ビティを加速させるProcedurelismの浸透を促す,旗振り役になっているようだ。

●Lifetime Achievement賞
 さて,業界内の功労賞と言えるLifetime Achievement賞に選ばれたのは,PCゲーマーには“ロード?ブリティッシュ”としてよく知られたRichard Garriott(リチャード?ギャリオット)氏。ギャリオット氏は,D.I.C.E.サミットでも
同等のインタラクティブ?アチーブメント賞を獲得しており,嬉しいダブル受賞となった。
 1970年代から10代でゲーム開発に関わり,'90年代にはすでに“業界の古株”の仲間入りをしていたギャリオット氏は,Ultimaシリーズや「Ultima Online」の開発を行っており,彼の作品に導入された革命的なゲームプレイや技術も少なくない。本人もまだまだ意欲的らしく,「恐
縮ですが,まだまだ私は現役なんですよ。こんな賞をいただいて,なんか年取っちゃったように感じますね」と,会場を沸かせていた。実際,長らく開発が遅延している「Tabula Rasa」は,年末のリリ

引用元:Perfect World rmt

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